技術継承がヘタな日本

日本人は一般的に、手先が器用で技術に優れていると言われます。それは海外の国からみて特に顕著で、非常に優れた研究者や技術者がこの国には存在しています。

そしてその勤勉さも加わって、「ものづくり大国」とも称されることもあります。

ただこのものづくり大国の優れた技術者には、ある苦手な分野が存在します。それは、技術継承です。一人一人の技術や研究力は非常に秀でており国家の特色の一つにもなりますが、後継者にその技術を教える習慣がうまく根付いていないように見えます。

実際、2012年に生じたいわゆる「団塊の世代」と呼ばれる年代が退職した時にその現象が顕著に観察されました。

一気に技術者の年齢が若返ったのですが、その技術を継承できていなかった分野が存在していたのです。そのためしばらくの間、生産量や品質の維持に苦労し後退してしまった分野もあると言われます。

またそれ以降も日本は、定年継続雇用という制度を設けている会社が多くあります。そのため、この団塊の世代の定年で生じた技術継承の遅延が再び生じる可能性も否定できません。

それを避けるためにも、今から後継の人材に対する接し方、また技術を引き継ごうとする姿勢を見直していかなければいけないのです。